たまずみものがたり

東京多摩地域に住んでる「たまずみ」がおしゃべりします。認知症のじーさん(父)が施設にいます。

自慢したいんじゃ~!

次の朝起きて、まずはホテルでの朝食です。

 

じーさんが、和朝食を食べたいんじゃないかと思い、朝食付きプランにしました。ビジネスホテルでの朝食ですが結構、品数があります。味もおいしくて、朝早くから用意してくれてありがたいなぁと思います。

 

じーさんは、何もしゃべらずにむしゃむしゃ食べてます。

じーさんはホント感謝の気持ちが足りません。少しくらい感謝の言葉がでてもおかしくないと思うのですが(>_<)

 

・家の近くにこんな和室のビジネスホテルがあって良かった~

・ビジネス用だからとはいえ、こんなに朝早く(6:30)から、

 食べられる様に用意してくれてありがたいね

・おいしいご飯が朝から食べられてありがたいね

・自分は何もしてないのに、全部おぜん立てしてくれてありがとう

 

                         などなど...

  

色々と、感謝することがあると思うのですが。

何がえらいのかしりませんが、認知症になる前から何もかも、してもらって当たり前という人です。

身内には当然で、このような商売をしている所には、何かあると、こっちは客で金払ってるんだぞと言ったりします。

 

昔の歌で「お客様は神様ですm(_ _)m」とか言うからいけないんですよ。

 

まぁじーさんには、何を言っても無駄ですから、あきらめるしかないですけどね(+_+)

 

葬式からはじまって、お寺、仏壇、死亡後の手続き、切符の手配、家じまいの各種手続き、片付け、毎日のご飯まで全部、息子夫婦でやってるのに一度も心のこもった感謝の言葉はなしですからね...(>_<)

 

ア.ナ.タは親の世話なんてしてないくせに...(>_<)

 

朝ごはん食べたら、急いで今日まで実家の場所へ。

カギを引き渡しの時間までで、できるかぎり綺麗に掃除します。

 

今まで賃貸と言ってましたが、実は公営の賃貸住宅なんです。実家はとても貧乏だったので公営住宅しか住めなかった訳です。家賃は安いのに、3LDKの広い家に住むことができて、本当にじーさんは運のいい人です。

ちなみにこの家には、僕は一度も住んでません。子供時代はもっと古くて狭い別の公営住宅でした。

 

そして、引き渡しの時間になりました。

 

公営住宅の職員の方、退去査定する方々が到着です。

フローリングが傷つかない様に、木目調の厚いビニールカーペットを敷いてあったので、全く傷がなくこれには職員の方も驚いていました。

退去の査定作業が進んでいきます。

 

何も考えてないじーさんは、公営住宅の職員の方に

 

じーさん:「ここは眺めがよかですもんね!( ̄ー ̄) ドヤッ!」

     「街も近いしホント最高ですよ!( ̄ー ̄) ドヤッ!」

     「こんなよかとこはなかですよ!( ̄ー ̄) ドヤッ!」

 

俺は、本当によかところに住んでるでしょう( ̄ー+ ̄)

と自慢げに話すじーさん    

      

僕の心:「はずかしいから、やめてくれ~(´>///<`);」

 

職員の方:「いや...、あのここは、収入の低い方しか入居できない部屋ですから(~_~;)」

 

何と言ってよいか、困った様子でした。困らせてすみませんm(_ _)m

 

そして、査定が終わり、振込でもいいらしいが、現金で払いました。

その額20数万円!w(゜o゜)w

 

前もって聞いていたので、予想通りでしたが、またお金が飛んで行きました(TОT)

 

そしてじーさんは、

 

じーさん:「('-' )('-' )('-' )('-' )('-' )...」

 

これは、自分に無関係で、特に自慢できるところがないためスルーらしいです(+_+)

 

★今日のひとこと★

じーさんに、

「俺が母ちゃんに甘えていたため、何も分からなくて息子に頼ってばかりですまん」

「俺は親の世話をしなくて良くて楽だった、息子夫婦、孫に負担をかけてすまん」

とか、言ってくれたらこちらも世話する上で頑張れるのに...。

気持ちの問題って大きいですもんね。

でも若い時から自分の非は認めない人だったから無理か~(T-T)

 

今日はここまで!また読んでくださいね~(^-^)/~~~