たまずみものがたり

東京多摩地域に住んでる「たまずみ」がおしゃべりします。認知症のじーさん(父)が施設にいます。

おいは良か人バイ ( ̄ー+ ̄)

じーさんは、グループホームの方との面談が控えてますが、ホントに他人に自分を良く見せる事に関しては、長けた人です。

 

認知症で、何もかも忘れる(なかった事になる)のですが、一瞬一瞬のしゃべりはとても上手です。

 

 

最近になってから、このブログを読んでくれてる方は、ご存じないと思いますが、今ここは、東京です。

 

九州に住んでいる母が急死し、かけつけると、母から聞いてた感じより認知症がかなり進んでいる事が分かり、父を東京に連れてくるしかないとなりました。

 

そして、誰も住む人がいなくなった、実家はたたむ事にしたという流れです。

 

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実家を片付けている間に、ご近所さんが仏壇に手を合わせにきてくれていました。

そのご近所さんに....。

 

じーさん:

「息子が東京に呼んでくれまして、やはり老いては子に従えですもんね( ̄ー+ ̄)」

 

じーさんは、この言葉で、自分が息子から大事にされてる事と、自分も老いたし息子の意見に従う、柔軟な考えをもつ父親なんですよとアピール。

 

しかし現実は....。

 

じーさん:「これからおいは、一人でなんとかせんといかんとやろ(;д;)」

  訳:(これから俺は、一人でなんとかしていかなければいけないんだよね(涙))

 

僕:「認知症じゃなくても、元から何も家の事は出来ないし、東京に連れて帰るしかないと思ってる(他に選択肢はないし、しょうがない...。)」

 

じーさん:

「良かった~。世話してくれるなら東京でもどこでもいくバイ。ケロッ( ̄ー+ ̄)」

 

最初から世話してもらう気まんまんです(+_+)

 

それから、僕の意見にはまったく従わずに、僕と僕の奥さんをブンブン振り回しています。本人は振り回してる意識は全くないとは思いますが。

ちなみに、認知症になってから、ちっとも言う事を聞いてくれないのではなく、元からです(>_<)

 

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ある場面では...。

 

じーさん:

「順番ですもんね、年老いたので今度は、私が子供から面倒みてもらう番です」

 

と、他人に話しますが、本人は実両親の世話など一度もした事はないという....。

ホント、口が上手いです。

 

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ある場面では...。

 

じーさん:「勤め上げましたからね~( ̄∇ ̄)」

 

実際は...。7、8回ほどは、会社を変わってると思います。今では、転職は普通になりましたが(でも多すぎですね~)、昔は一つの会社で定年を迎えるのがベストという価値観があったと思うので、じーさんは、きっとそれを狙って言ってると思います。

これも上手ですね~。

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認知症って不思議なもので、一瞬一瞬の会話は出来るので、認知症かどうかは、ちょっと話しただけでは、誰も気づきません。

 

特に、次から次へと言葉が出てくるじーさんは、はたから見れば、良くしゃべる、元気なおじいちゃんに見えると思います。

 

まぁ、こんなじーさんなので、グループホームの面談の時は、たぶん上手に話すと思っていますが...。じーさま、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

★今日のひとこと★

 

全然、関係ないのですが、お年玉付き年賀はがきの、当選番号を確認してみたら、ここ5年位、まったくかすりもしなかったのですが、切手シートが2つ当たってました。

この流れで、じーさんも入居を決めて欲しいですo(*>ω<*)o