たまずみものがたり

東京多摩地域に住んでる「たまずみ」がおしゃべりします。認知症のじーさん(父)が施設にいます。

ここは僕の家だから( ̄∇ ̄)

 

認知症グループホームで、生活しているじーさん。

 

 

今は、同居していないと言っても、結構会う機会はあります。

 

月一のじーさん通院日や、

それ以外でも施設から、ちょこちょこ連絡があります...。

 

・「焼酎用カップが割れたので持ってきて下さい」

・「お湯のみを割ってしまいまして、持ってきて下さい」

・「ズボンがもうヨレヨレになってるので、ズボンを持ってきて下さい」

  ※じーさんは、まったく気にしていないがスタッフさんが気にしている

・「タオルをもう少し必要なので持ってきて下さい」

・「プラスチックの洗濯物干しを、小さいのでいいので持ってきて下さい」

・「掃除に使う、手袋が破れてしまったので、持ってきて下さい」

・「整髪料が欲しいと言ってます」

・「ひげ剃りを掃除するクリーナーがもうすぐなくなると言ってます」

 

などなど、その度に買いに行く事もしばしばです。

施設でも頼めば買ってくれるのかもしれませんが、お金関係なので、

トラブルを防ぐためにも、なるべく家族に頼むような方針なんでしょう。

 

いつじーさんに会っても

 

じーさん:「元気よ~!!( ̄∇ ̄)」です

 

うちの奥さんとも良く話すのですが、じーさんは、今が一番幸せなんだろうなと思います。

 

じーさんは、若い時から注意されるがとても嫌いでした。

自分が、いつも絶対に正しいのです。

 

会社勤めで、上司に怒られても

 

じーさん若い頃:「あの人は何でああ、言わすとやろか!(`Д´)」

    訳:(あの人は何で、あんな風に、怒って文句を言ってくるんだろうか!)

 

なぜ、怒られているのかを考えもせずに、怒ってくる人の性格が悪いと考えます。

こんな事を食事中にグチったりするもんだから、母としょっちゅう、言い合いになってました。

でも、じーさんと言い合いしてもラチがあかないので、母は、だんだんとおだてて

いう事を聞かせる方法に転換し、なんとかやっていた感じです。

 

母と一緒にいた時は、母から注意される。

母が亡くなってからは、我が家と同居になり、今度は僕から注意される。

認知症の人に注意してもムダだと分かってからは、僕も怒ったりはしませんでしたが、同居するにはやっぱり、お願いしなければいけない事が、色々あります。

それもじーさんにとっては、注意されてるという気分だったでしょう。

 

それが、施設では誰も、じーさんに文句言う人がいない。文句どころか、話を合わせて褒めてくれたりする事が、ほとんどでしょう。

 

じーさんにとっては、自尊心が傷つかない

 

「パラダイス( ̄ー+ ̄)」です。

 

それが、こんな言葉になって出ます。

 

じーさん:「ここは、ホント良か所よ。幸せよ!( ̄∇ ̄)」

じーさん:「ここは僕の家だから( ̄∇ ̄)」

 

スタッフさんと話をした時に

 

スタッフさん:

「いや~同居してた、ご家族はさぞ大変だっただろうとスタッフで話すんですよ。朝3時から4時位に起きて、CDラジカセで演歌を流し、一人カラオケされるんですよ。そして、朝、明るくなったら外にすぐ出て掃除をされてます。そして帰ってきたらシャワー浴びて。もうホントに何でも自由にしてらっしゃいます」

 

※普通はお風呂は、一回なんでしょうが、じーさんは汗かいたと言って、2回入ったりするらしいです。ホント自由です。

 

僕:

「早朝に一人カラオケしてるんですか?すみません。ホントに思いつくまま自由に行動するタチで....。」

 

スタッフさん:

「ここは、完全個室ですし、他の入居者さんも誰も起きてこないし。大丈夫ですよ」

 

僕:「そうですか、ホントにお世話になって、ありがとうございます...。」

 

まったく自由すぎますね....(>_<)

 

★今日のひとこと★

 

じーさんの場合、家に帰りたいと言って、周りを困らせる事はなさそうです。たぶんどこにも行きたくないはずです(^_^;A

 

また読んでくださいね~(^-^)/~~~